ピープロテインのデメリット5つ!ソイ・ホエイとの違いと選び方を解説

ピープロテイン

「ピープロテインにはどんなデメリットがある?」「ホエイやソイの代わりに選んでも大丈夫?」と気になっていませんか。

ピープロテインは、えんどう豆から作られる植物性プロテインです。乳由来の原料を避けたい人にとって選択肢になりますが、

豆特有の風味、アミノ酸の構成、価格、アレルギーなど、購入前に知っておきたい点もあります。

 

結論からいうと、ピープロテインは「ホエイより必ず劣るプロテイン」ではありません。

ただし、すべての人に最適とも限りません。

 

この記事では、デメリット5つを研究・公的機関の情報とともに整理し、ソイ・ホエイとの違いや選び方を解説します。

  • 味や粉っぽさには商品ごとの差がある
  • メチオニンなどの含硫アミノ酸が比較的少ない
  • 筋トレでの効果は研究条件を踏まえて判断する必要がある
  • 1食の価格だけでなく、たんぱく質量も確認したい
  • 植物性でもアレルギーへの注意は必要

ピープロテインとは?えんどう豆由来の植物性プロテイン

ピープロテインの「ピー(pea)」は、英語でえんどう豆のこと。

えんどう豆からたんぱく質を取り出して作られる原料で、植物性のプロテイン製品などに使われています。

 

主な原料 えんどう豆
分類 植物性プロテイン
特徴 必須アミノ酸を含む一方、メチオニンなどの割合は比較的少なめ
購入前の確認点 味・たんぱく質量・原材料・アレルゲン表示・価格

えんどう豆そのものと、たんぱく質を抽出・濃縮した粉末は栄養成分が異なります。

「豆が原料だから食物繊維やビタミンも豊富」とは限らず、実際の商品に記載された栄養成分表示を確認することが大切です。

 

ピープロテインのデメリット5つ

① 豆特有の風味や粉っぽさが気になることがある

ピープロテインは、製品によってえんどう豆特有の青っぽい風味、苦み、口に残る粉っぽさを感じる場合があります。

風味を分析した研究でも、豆らしい香りや苦みなどが確認されています。[1]

 

ただし、「ピープロテインは全部まずい」とは言えません。

原料の加工方法、味付け、甘味料などによって飲みやすさは変わります。

異なるピープロテイン原料を比較した研究でも、粉っぽさなどの感じ方に差がみられました。[2]

 

対策:初めてなら少量の商品や飲み切れる容量を選び、レビューでは「甘さ」だけでなく「豆の香り」「ざらつき」「後味」を分けて確認しましょう。

溶かす水分量も、まずは商品の推奨量に合わせるのがおすすめです。

② メチオニンなどの含硫アミノ酸が比較的少ない

たんぱく質は、複数のアミノ酸から構成されています。

ピープロテインにも必須アミノ酸は含まれますが、メチオニンなどの含硫アミノ酸の割合が比較的少ない点は、知っておきたい特徴です。

 

植物性たんぱく質のアミノ酸組成を比較した2018年の研究では、えんどう豆のたんぱく質はリジンを比較的多く含む一方、

メチオニンは少なめと報告されています。[3]

 

これは「必須アミノ酸が入っていない」「飲んでも意味がない」ということではありません。

毎日の食事では複数の食品からたんぱく質を摂るため、1種類の粉末だけで食事全体のアミノ酸バランスを判断しないことが重要です。

 

対策:食事も含めてたんぱく質源に偏りがないか確認しましょう。

ピープロテインと玄米たんぱくなどを組み合わせた製品もありますが、配合比率や栄養成分は商品ごとに異なります。

③ 筋肥大への効果をホエイと完全に同等とは断定できない

「植物性だから筋トレには向かないのでは?」と不安に思う人もいるでしょう。

しかし、ピープロテインを一律に筋トレ向きではないと決めつける根拠はありません。

 

2024年に発表された臨床試験では、運動習慣の少ない健康な成人が84日間の筋力トレーニングと併せてピープロテインまたはホエイプロテインを摂取したところ、

筋力や筋量の変化について、両グループ間に統計的に有意な差は確認されませんでした。[4]

 

ただし、これは「すべての年齢・運動レベル・摂取条件で効果が完全に同じ」と証明したものではありません。

研究対象や期間には限界があります。

 

対策:筋トレ目的で選ぶ場合も、原料名だけで優劣を決めず、1食当たりのたんぱく質量、普段の食事、飲み続けやすさを総合して考えましょう。

④ 商品によって価格や選択肢に差がある

ピープロテインを選ぶ際は、容量や配合原料、フレーバー、価格が商品ごとに異なる点にも注意が必要です。

「ピープロテインなら必ず高い」「ホエイなら必ず安い」とは言い切れません。

 

特に、袋の値段が安くても、1食当たりのたんぱく質量が少なければ割安とは限りません。

比較するなら、同じ条件で次の数字を確認しましょう。

 

  • 1食単価:税込商品価格 ÷(内容量g ÷ 1食量g)
  • たんぱく質1g単価:税込商品価格 ÷(総食数 × 1食当たりのたんぱく質g)
  • 送料:別途かかる場合は、実際の支払額に加えて比較する

価格や販売条件は変わるため、最終的には購入する時点の公式情報を確認してください。

⑤ えんどう豆によるアレルギーに注意が必要

ピープロテインは植物性ですが、誰にとってもアレルギーの心配がない食品ではありません。

カナダ保健省は、ピーナッツアレルギーのある人の一部が、えんどう豆由来のたんぱく質に反応する可能性について注意喚起しています。

えんどう豆とピーナッツは、いずれもマメ科に属する植物です。[5]

 

また、ピープロテインを使った製品であっても、ほかの原料や製造工程によってアレルゲンに関する表示が異なる場合があります。

対策:食物アレルギーがある人は、購入前に原材料・アレルゲン表示を必ず確認してください。

特に豆類やピーナッツのアレルギーがある場合は、自己判断で試さず医師などの専門家に相談しましょう。

 

ピープロテインとソイ・ホエイの違いを比較

ピープロテインのデメリットを理解するには、

身近なソイプロテインやホエイプロテインとの違いを見ると判断しやすくなります。

 

比較項目 ピープロテイン ソイプロテイン ホエイプロテイン
主な原料 えんどう豆 大豆 牛乳由来の乳清
分類 植物性 植物性 動物性
アミノ酸の特徴 リジンを含む一方、メチオニンは比較的少なめ メチオニンが比較的少なめ 必須アミノ酸をバランスよく含む
風味・飲み心地 豆の風味や粉っぽさが気になる商品もある 大豆の風味がある商品もある 乳由来の風味がある商品もある
原料由来の注意点 えんどう豆のアレルギー 大豆アレルギー 乳アレルギー・製品によっては乳糖

※各原料の一般的な特徴です。実際の味・たんぱく質量・添加物・アレルゲン表示は商品やフレーバーによって異なります。アミノ酸の特徴は研究資料を参考に整理しています。[3]

筋トレで選ぶならどれがよい?

乳由来の原料に問題がなく、ホエイの味や使い勝手が合うなら、無理に切り替える必要はありません。

一方、乳由来の原料を避けたい人にとっては、ピープロテインやソイプロテインが候補になります。

 

大切なのは「どの原料が最強か」ではなく、自分の食事や好み、アレルギーへの配慮を含めて続けやすいかという視点です。

なお、乳や大豆を含まないかどうかは最終製品の表示で判断してください。

 

ピープロテインのデメリットを抑える選び方

飲みやすさを重視して味や溶けやすさを確認する

プレーン味は原料の風味がわかりやすく、味付き商品は飲みやすさを工夫している場合があります。

ただし、甘さの好みや後味は人それぞれです。

 

口コミを見るなら「おいしい」「まずい」だけで判断せず、豆の香り、甘さ、粉っぽさ、溶け残りなど、具体的な内容を確認しましょう。

口コミはその人の感想であり、すべての商品に当てはまるわけではありません。

たんぱく質量とアミノ酸の配合を確認する

1食30gの製品でも、たんぱく質が30g含まれているわけではありません。

1食量とたんぱく質量をセットで確認しましょう。

 

アミノ酸の配合表が公表されている場合は参考になりますが、すべての製品が詳細なアミノ酸量を公開しているとは限りません。

原料が単一かブレンドかによっても構成は変わります。

価格は1食単価とたんぱく質1g単価で比較する

同じ容量でも1食量が違えば食数が変わります。

価格比較では、税込価格・内容量・1食量・たんぱく質量・送料をそろえましょう。

 

定期購入やまとめ買い価格を見るときは、初回限定条件や継続条件も確認することが大切です。

原材料・甘味料・アレルゲン表示を確認する

「植物性」「ピープロテイン」と書かれていても、すべての商品が同じ配合ではありません。

甘味料、香料、ほかの植物性たんぱく質などが使われる場合もあります。

 

人工甘味料の有無を重視する人は、ブランド名だけで判断せず、購入するフレーバーの原材料表示を確認してください。

人工甘味料不使用という表示だけで、健康への優劣が決まるわけではありません。

 

ピープロテインが向いている人・向いていない人

ここまでの特徴から、次のように整理できます。

候補になりやすい人

  • 乳由来のたんぱく質を避けたい人
  • 植物性のプロテインから選びたい人
  • 味・成分・価格を比較して、自分に合うものを探したい人

慎重に検討したい人

  • 豆特有の風味や粉っぽさが苦手な人
  • 購入価格を最優先し、商品ごとの条件比較をしたくない人
  • えんどう豆やピーナッツなど、豆類に関するアレルギーがある人

ほかの植物性プロテインも検討したい場合は、当ブログのヴィーガン向けプロテインの比較記事も参考にしてください。

こちらは商品選びを中心に紹介しています。

 

ピープロテインについてよくある質問

ピープロテインは毎日のたんぱく質補給に使える?

食品として、普段の食事で不足しがちなたんぱく質を補う選択肢になります。

ただし、プロテインだけで必要な栄養をすべて摂れるわけではありません。

 

食事を基本に、商品に記載された目安や体調に合わせて利用してください。

アレルギーがある場合は先に専門家へ相談しましょう。

ピープロテインと玄米プロテインを混ぜる理由は?

ピープロテインはリジンを比較的多く含む一方、メチオニンが少なめです。

玄米たんぱくは異なるアミノ酸組成を持つため、複数の植物性たんぱく質を組み合わせる設計が採用されることがあります。[3]

 

たとえばANOMAには、えんどう豆たんぱくと玄米たんぱくを組み合わせた製品があります。

原材料や商品固有の口コミを詳しく知りたい場合は、

ANOMAピープロテインの口コミ・栄養成分レビューをご覧ください。

なお、掲載商品の配合・販売情報は購入前に最新表示を確認してください。

ピープロテインには必須アミノ酸が入っていないの?

いいえ。ピープロテインにも必須アミノ酸は含まれます。

注意したいのは「含まれていない」ことではなく、アミノ酸の種類によって含有割合が異なることです。

原料や製品による差もあるため、単純に「不完全で役に立たない」とは判断できません。

 

まとめ|デメリットを理解して自分に合うプロテインを選ぼう

ピープロテインの主なデメリットは、

①風味や粉っぽさ、②メチオニンの少なさ、③筋トレ効果を一般化する際の研究上の限界、④商品ごとの価格・選択肢、⑤アレルギーへの注意の5つです。

 

一方、乳由来の原料を避けたい人には有力な選択肢になります。

2024年の比較試験でも、一定の条件下ではピープロテインとホエイプロテインの筋力・筋量の変化に統計的に有意な差は確認されていません。

 

「植物性だから必ず優れている」「ホエイより必ず劣る」と決めつけず、

原材料・1食当たりのたんぱく質量・飲みやすさ・価格・アレルギー表示を確認して、自分に合うものを選びましょう。

 

参考資料

  1. Liu Y, et al. (2023). Identification of predominant aroma components of dried pea protein concentrates and isolates. Food Chemistry. 論文情報
  2. Aroma, Flavor, and Textural Drivers of Acceptance in Unflavored Pea Protein Isolates. 研究論文
  3. Gorissen SHM, et al. (2018). Protein content and amino acid composition of commercially available plant-based protein isolates. Amino Acids. 研究論文
  4. Singh RG, et al. (2024). Efficacy of Pea Protein Supplementation in Combination with a Resistance Training Program on Muscle Performance in a Sedentary Adult Population. Nutrients. 研究論文
  5. Health Canada (2022). Information about pea protein for people with peanut allergy. カナダ保健省の案内

※本記事は一般的な栄養情報の解説です。商品の原材料・成分・価格などは変更されることがあります。情報確認日:2026年11月3日。

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